【太宰府天満宮】学問の神のお宮の梅の花の御朱印ゲット!

福岡県太宰府市にある【太宰府天満宮】は、京都の北野天満宮と共に全国天満宮の総本社で、学問の神様を祀る神社です。ここの御朱印にはお宮の梅の花があしらわれていて、素敵な逸品です。

この神社は、藤原氏全盛の平安時代にあって、右大臣にまで出世した忠臣・菅原道真(すがわらのみちざね)=菅公を、天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)=「天神さま」として祀っている、全国天満宮の総本社です。ちなみに、京都の北野天満宮もここと共に総本社とされています。

菅公は幼いころから詩歌に才能を開花させ、18才で20名しかいない文章生(もんじょうのしょう)となり、その5年後には2名しかいない文章得業生(もんじょうとくごうしょう)、そのまた7年後には文章博士(もんじょうはかせ)を兼務するようになります。この優秀なところから、後に学問の神様としても祀られたのでしょう。

昌泰2年(899年)、菅公は右大臣に昇進して左大臣・藤原時平と肩を並べるまでになります。その二年後に時平とその一派は、右大臣にまで上り詰めてきた菅公を疎ましく思い、陰謀を廻らして大宰府へそこの長官として左遷しました。

二年後、菅公は左遷地で薨去し、その時から都において「道真の祟り」と恐れられた出来事が起き続けます。この祟りを鎮めるために安楽寺天満宮が創祀され、菅公の無実が証明されるに至り、天満大自在天神(天神さま)として崇められるようになったのです。

ここの御朱印は、通常のものでは「太宰府天満宮」と「天開稲荷社」の2種類があります。天開稲荷社というのは、太宰府天満宮本殿裏手の山にある、九州最古のお稲荷さんで、お参りすると天に道が開けて運気が上がるという信仰を集める神様を祀っています。

「太宰府天満宮」の御朱印の構成は一般的なもので、中央に社名の墨書きと神紋「梅紋」の朱印、右に「奉拝」の墨書きと朱印、左に日付があります。なお、梅紋は菅公を慕って都から太宰府まで飛んできたという「飛梅」の伝説に由来しています。

「天開稲荷社」の御朱印は、中央に社名の墨書きと天の字を稲で丸く囲った神紋の朱印を3つ、右に「開運の神様」の墨書きと「太宰府天満宮」の朱印、左に日付があります。

ここの御朱印帳は、オリジナルの紫梅総柄・全国天満宮梅風会のうぐいす色梅柄・限定品のコラボ企画ものの3種類あります。ちなみに、太宰府天満宮の御朱印帳は、1~2頁は伊勢神宮の内宮と外宮のために空けておき、3頁目から書くのが習わしとなっているそうです。

紫梅総柄やうぐいす色梅柄の御朱印帳は、梅のデザインが可愛く素敵です。限定品では、菅公が登場するコミック『応天の門』とコラボしたものがあったりして、次はどんなものが登場するのか楽しみです。

ここへのアクセスは、鉄道の場合には西鉄電車の太宰府駅が最寄となります。そこから神社までは、歩いて5分ほどで行くことができます。

車利用の場合は、九州自動車道の大宰府ICから15分ほど、筑紫野ICからだと20分ほどかかります。また、都市高速道路2号線の水城ICからだと、およそ15分ほどで神社まで行くことができます。

ぜひとも「天神さま」のお膝元へ行って、飛梅の伝説に触れ、素敵な梅の花のあしらわれた御朱印を手に入れましょう。