【松本城】国宝と国の史跡の城で発行される天守登城記念の証

長野県松本市にある【松本城】は、国宝の天守と国の史跡の城跡でなどで構成される城です。ここで発行される御朱印にあたる”御城印”は、天守に登城した記念の証(登城記念符)になっています。

このお城は、永正元年(1504年)に築城された深志城(ふかしじょう)が始まりで、五重六階の天守は日本最古の国宝に指定されています。市民からは烏城(からすじょう)と呼ばれることがあるとおり美しい黒と白の外壁のコントラストが、背景に広がるアルプスの山々と合わせて見られる景観は抜群です。

小笠原氏が築城した林城の支城の一つとして始まり、天文19年(1550年)には武田四天王の馬場信春が配置され、天正10年(1582年)には織田信長の弟の織田長益に明け渡され、上杉景勝から小笠原氏へと城主が変わり、徳川家康に仕えた小笠原貞慶の代に松本城と改名されたのです。

昭和5年(1930年)に国の史跡に、昭和11年(1936年)に天守・乾小天守・渡櫓・辰巳附櫓・月見櫓が当時の国宝に指定され、昭和27年(1952年)になってこれら5棟が文化財保護法によりあらためて国宝に指定されました。

平成12年(2000年)には城の周辺市街化区域が都市景観100選に選ばれ、平成18年(2006年)には日本100名城に選定されるという、お城周辺を含めて景観にも優れ、お城としてもトップレベルのスポットなのです。

ここの御朱印は、神社やお寺のものを模したもので、中央に「國寶 松本城」の墨書きとその時々で違ったものとなる朱印、右に「天守登閣記念」の墨書き、左に日付、更にその左側に御朱印の発行場所である「松本城管理事務所」の墨書きがあった時もあります。

なお、御朱印は印刷の書き置きのみで、松本城のイラストが描かれた紙袋に入っています。管理事務所は有料ゾーン内にあるため、610円の拝観券が必要で、御朱印自体にも300円がかかります。

ここの御朱印帳は、帳面タイプになっていて、表紙と裏面に松本城が描かれ、表紙には「御朱印帳」の金文字と松本城城主・小笠原秀政の正室・登久姫(とくひめ)がデザインされ、裏面には「国宝 松本城」の金文字があります。これは、お城の敷地内にある「松本市立博物館」で販売されています。

ここへのアクセスは、電車・バス・車の3種類あります。

電車利用の場合には、最寄駅がJR篠ノ井線の松本駅で、そこから歩いて20分ほどでお城に着きます。バス利用の場合には、松本周遊バス「タウンスニーカー」の北コースで松本駅お城口バス停から10分ほど乗車し、松本城・市役所前バス停で降車すれば、すぐにお城となります。

車利用の場合には、長野自動車道の松本ICから国道158号を松本市街地方面に向かい、およそ3.5キロ(20分)ほどでお城周辺に到達します。最寄りの駐車場として、お城から徒歩8分ほどの所に市営松本大手門駐車場・市営開智駐車場・市営開智大型駐車場があります。

国宝の天守に登城した後は、その記念としてお城の御朱印(御城印)をぜひ手に入れてください。