【厳島神社】総本社の神社で御朱印収集デビューしよう!

広島県廿日市市にある【厳島神社】は、全国に5百社ほどある厳島神社の総本社で、広島県西部では最も社格の高い神社です。御朱印はとてもシンプルなデザインのものが1種類で、御朱印収集デビューにはお薦めです。

この神社は、全国の「厳島神社(いつくしまじんじゃ)」の総本社で、世界遺産に「厳島神社」として登録されています。広島湾の厳島(宮島)にある弥山(みせん)の北麓に鎮座し、「安芸の宮島」として人気の日本三景のひとつになっています。

平清盛によって大規模な社殿が整えられ、本殿・拝殿・回廊など6棟が国宝で、14棟が重要文化財に指定されています。国宝(附指定)の平舞台は日本三舞台のひとつで、海上に立つ高さ16メートルの重文の大鳥居はここを象徴する見所です。

御祭神は「宗像三女神(むなかたさんじょしん)」の、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)・田心姫命(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三柱となります。社伝によれば、推古天皇元年(593年)に社殿造営の神託があり、市杵島姫命を祀る社殿が創建されたのが始まりとされます。

これら三女神は、古代において日本から大陸及び朝鮮半島へ渡る際に、海上交通の平安を守護する神様で、その道中にある島々のお宮(沖ノ島の沖津宮・筑前大島の中津宮・宗像田島の辺津宮)に祀られました。

ここの御朱印は、中央に社名「厳島神社」・その右上に「奉拝」の文字・左側に日付が墨書きされ、社名の上に神紋「三つ盛り二重亀甲に剣花菱」などの朱印が押されている、実にシンプルなもの1種類です。

これを貰うには、日本全国の寺社仏閣では平均的な3百円が必要ですが、これから御朱印集めを始めようとする女子には、とても有り難い金額です。ちなみに、神紋は子社のひとつである「御床神社(みとこじんじゃ)」が岩盤の割れ目に建っている様子を表わしているのだそうです。

ここの御朱印帳は、海の方から大鳥居ごしに社殿と弥山を眺める絵が描かれており、水色を背景とした図柄がとてもほっこりとした気持ちにさせてくれます。そのお値段は千円で、御朱印と合わせて貰うと千3百円となります。

また、季節や期間限定の御朱印帳もできて、春の「桜と厳島神社」のピンクを背景としたもの、秋冬の「客(まろうど)神社と五重塔(豊国神社)」の金色背景のもの、1月の元始祭・4月の桃花祭・10月の菊花祭などで披露される舞楽「蘭陵王(らんりゅうおう)」をあしらったものなどがあります。

ここへのアクセスは、島にある関係上で船の利用が必須です。フェリー乗り場となる宮島口桟橋までは、鉄道と自動車での行き方があります。

鉄道の場合、JR西日本山陽本線の宮島口駅からは徒歩5分、広島電鉄宮島線の広電宮島口駅からは徒歩すぐで宮島口桟橋へ行くことができます。自動車の場合には、山陽自動車道の廿日市IC又は大野ICから15分ほどの宮島口へ行き、島には駐車場が無いためその周辺に駐車してフェリーを使いましょう。

フェリーで宮島口から桟橋宮島桟橋までは10分ほど、そこから神社の拝観入口までは徒歩でまた10分ほどで行くことができます。

この神社は、日本全国で御朱印集めを始めようとする女子にとっては、海上交通の平安を守護する宗像三女神を祀るここからスタートするのが、最も相応しい場所なのかもしれません。