【雲林寺】猫グッズ溢れる「猫寺」の猫の絵の御朱印をゲット!

山口県萩市にある【雲林寺】は、猫の置物・猫みくじ・猫のお守り・猫の絵馬などの猫グッズ溢れる、「猫寺」として親しまれるお寺です。ここの御朱印には猫の絵が描かれていて、その時々で絵が変わり楽しめます。

このお寺は、萩藩の開祖・毛利輝元夫妻と殉死者・長井治郎左衛門元房のお墓がある廃寺・天樹院の末寺です。現在では、路線バスに乗ってここへ行くと猫バスをパクッたような路線バスが猫になった絵が描かれた缶バッチが貰えるというイベントがあったりする、「猫寺」として親しまれている所です。

ここが猫と関わりが深くなった由来は、長井元房が主君のために殉死したことに始まります。元房が殉死すると、その愛猫が悲しんで飼主のお墓のそばから離れなくなり、四十九日に舌を噛み切って後を追ったというのです。

やがて、その辺りには夜になると猫の鳴き声がするようになったので、可哀想に思ったお寺の住職が猫の供養を行ない、やっと鳴き声はしなくなりました。そんなことがあってその辺りは「猫町(ねこのちょう)」と呼ばれるようになったと言います。

ここは長らく空き寺だったのですが、平成8年(1996年)に猫好きの住職が住むこととなり、その時に親族から譲られた招き猫を展示したことがきっかけで、猫の置物を託されるようになり、かつての天樹院の住職にならって、世の中の猫たちの魂を慰めるために発願したのです。

お寺を訪れた時に初めに目につくのが、大小さまざまな猫の置物です。他にも猫みくじ・猫のお守り・猫の絵馬など、猫に関するグッズに溢れていて、時にはお寺に住んでいる本物の猫たちにも遭遇できるので、まさに「猫寺」と呼ぶに相応しい感じなのです。

猫の置物は6百体を越えるほどになり、”映える”撮影スポットもあって猫好きにはたまらない所です。ちなみに、萩市のご当地キャラクターの「萩にゃん」は、この「猫町伝説」の忠義の猫が蘇えった姿なのだそうです。

ここの御朱印は、やはりどっぷりと猫にハマった感じの構成になっています。中央に金泥で魚の骨に飛びつく猫が描かれその下に西暦で日付、右には「奉拝」の墨書きとその上に右から「長州猫寺」と書かれた雲の上でお辞儀する猫の朱印、左には「雲林寺」の墨書きとその下に猫の後ろ姿の朱印となっています。

時期によっては、「奉拝」が「花まつり」になったり、魚の骨に飛びつく猫が敬礼ポーズになったり、下に押される猫の朱印が3つになったりと、行くたびに変化が見られて楽しめるのです。

ここの御朱印帳は、数匹の黒猫が伸びをしたり丸まったりしている姿を散りばめたデザインの表紙になっています。そして、中には単体で貰うものとはまた違った構成の御朱印が書かれていて、猫の絵や大・佛・心・是・慈・悲などの文字がカラフルに描かれた「挟み紙」も微笑ましいものです。

ここへのアクセスは、車と路線バスの2通りの方法があります。

車利用の場合は、萩市街地からだと県道11号線と13号線を使って津和野方面へ30分ほど行くとお寺に着けます。路線バス利用の場合には、防長バスの萩バスセンターから吉部/津和野行きで吉部バス停で御舟子行きに乗換え吉部市バス停で降り、そこから歩いて5分ほどになります。