茨城県水戸市にある【水戸八幡宮】は、茨城県の大部分の相当する地域の水府総鎮守で、樹齢800年の大銀杏がある神社です。ここの御朱印には、このお宮の黄色い銀杏があしらわれていて、ちょっと可愛い感じです。
この神社は、文禄元年(1592年)に佐竹義宣公によって創建されました。同7年の佐竹氏の秋田移封によって水戸は徳川家のものとなり、以後は代々の水戸藩主の崇敬社で農・工・商の神の他、厄除け・子育て・戌亥年生まれの守護神として信仰されている、同地域の水府總鎮守です。
御祭神は八幡三神で、第15代天皇応神の誉田別尊(ほんだわけのみこと)・第14代天皇仲哀の皇后である神功皇后の息長足日売尊(おきながたらしひめのみこと)・神道の女神である姫大神(ひめのおおかみ)で、正式には単に「八幡宮」と言います。
御本殿は国指定重要文化財、拝殿及び幣殿・随神門は水戸市指定有形文化財、樹齢8百年で樹高42メートルの御葉付公孫樹(おはつきいちょう)は国指定天然記念物になっていて、4百年の歴史を物語るたくさんの社宝を保有しています。
また、境内社として武内宿禰神社・天満天神宮・水天宮・淡島神社・稲荷神社・金刀毘羅神社・二神宮・松尾神社・三島神社・石尊神社・青麻神社・稲荷神社・秋葉神社というたくさんのお社があります。
ここの御朱印は、配置は一般的なのですが、ちょっとだけ変わっているところがあります。
その一つが中央の社名で、ここには墨書きは無く朱印のみとなっていて、その構成も単に社名を箇条書きで配列するのではなく、菱型の枠に縦に「八幡宮」、「幡」の文字の左右に「水戸」を分割しています。そして、その社名の背景は雲のような模様で満ち満ちている不思議さなのです。
中央の社名の朱印と左の日付の間の下側には、御葉付公孫樹の黄色い葉が描かれていて可愛らしい構図になっている他、右の「奉拝」の墨書きには社紋「左三つ巴」の朱印が押され、その下側に「八幡なる神の社のお葉付きの 公孫樹のごとく千代に栄えむ」という言葉の印が押されています。
境内社の天満天神宮にも御朱印があり、その構成も中央の社名が墨書きでないという特徴があります。中央には社名の朱印、その上に「水戸八幡宮 境内鎮座」の朱印、社名印の下には「合格小僧」の緑色の印、それに一般的なものと同様に右に「奉拝」の墨書きと左に日付となっているのです。
ここの御朱印帳は、表に重文の御本殿と天然記念物の御葉付公孫樹、それにもう一つの社紋「十六葉菊」を配しています。そして裏面は、社名の書かれた扁額の周りにイチョウの葉を散りばめた構図になっています。
ここへのアクセスは、鉄道とバスを乗り継ぐ方法と車を利用する方法があります。
鐡道・バス利用の場合は、JR水戸駅の北口バスターミナル7番から栄町2丁目経由茨大前行きのバスに乗って栄町2丁目バス停まで行くルートと、4番バス乗場から市内循環バスで八幡宮入口バス停まで行くルートがあります。車利用では、常磐自動車道の水戸インターから20分ほどでお宮の駐車場に行くことができます。
樹齢800年の大銀杏がある神社で、可愛さ溢れる黄色いイチョウの印の入った御朱印を手に入れましょう。