【ハワイ出雲大社】ハワイ移民の神社の片かなとローマ字の御朱印

ハワイ州ホノルル市にある【ハワイ出雲大社】は、大日本帝国が開始したハワイ移民によって創祀された、島根県の出雲大社の分社としての神社です。ここの御朱印は、片かなとローマ字が書かれた珍しいものです。

この神社は、明治18年(1885年)1月に大日本帝国とハワイ王国の間で結ばれた移民に関する条約によって、公式にハワイ移民が許可された人々によって創祀された、島根県にある出雲大社の分社です。

1906年、出雲大社教の2代目管長の命を受けた神職が、ホノルル市アラレーン周辺で出雲信仰の布教を開始します。この年が、ハワイ出雲大社の創建の年となるのです。

正式には「布哇出雲大社」(”布哇”はハワイの漢字表記)で、英語名は「Izumo Taishakyo Mission of Hawaii」で、直訳すると「ハワイの出雲大社教使節団」といったところでしょうか。

御祭神は、島根の出雲大社と同じく大国主大神(正式には”国”は旧字の”國”)と、ハワイ産土神(うぶすながみ)です。産土神というのは、神道において人が生まれる前から死んだ後まで守護してくれる、生まれた土地の守護神のことです。

ここの御朱印は2頁に渡り、日本の神社やお寺で貰えるものとはちょっと違って、墨書きや朱印は漢字だけではなく、片かなやローマ字が使われていて、珍しく感じられます。左頁に一般的な構成のもの、右頁にハートマークを中心としたデザインが見られます。

左頁の構成は、中央に社名の墨書きと別名「出雲大社教布哇分院」の朱印、右上に「奉拝」の墨書き、左下に英語の日付、左上か右下に「Aioha!」の墨書き、右下に「IZUMO TAISHA HAWAII」の朱印、左下か左上に大国主大神を表わす「二重亀甲に大の字紋」の朱印といったものです。

右頁の構成は、真赤なハートマークの中に「TRAFFIC SAFETY」・大黒主大神の紋を挟んで「IZUMO TAISHA」・「HAWAII」・「交通 安全」・「ALOHA」の言葉が並び、ハートマークの下に大黒主大神の紋・社名・「Serving in Hawaii Since 1906」という言葉の朱印があるものです。

ここの御朱印帳は、オリジナルのもので30ドルのピンクと25ドルの緑色の2種類があります。御朱印帳を持っていない人には3ドルで半紙の御朱印が授与されるのですが、どうせならオリジナルの御朱印帳を購入して、2ドルで御朱印を貰うのも良いでしょう。

ここへのアクセスは、「TheBus(ザ・バス)」というホノルル市の公営バスを利用すると便利です。但し、日本のようにバス停に個別の名称や時刻表も無く、電柱などの柱に黄色の看板で「TheBus」とルート番号だけが書かれているだけなので、事前に十分な下調べをしておかなければなりません。

ワイキキのクヒオ通りの西行きのバス停からは、19番ルートか20番ルートを利用して「River St + N Beretania St」か、42番ルートで「N Beretania St + Opp River St」へまで行きます。乗車時間はおよそ30分くらい、降車したバス停から神社までは歩いて5分くらいかかります。

アラモアナショッピングセンターからだと「TheBus」で20分くらい、19・20・42・52・53・62番の何れかのルートで「River St + N Beretania St」まで行きましょう。バスではわかりづらくて不安だという人はタクシーを利用した方が良く、25ドルほどで15分くらいかけて神社まで行けます。

ハワイ旅行に行った際には、時間があったらぜひとも珍しいハワイ出雲大社の御朱印を手に入れてみてください。